平均年収はおかしい!あてにならない理由【言葉に騙されない】
平均年収がおかしいと思う人「公表されている平均年収高すぎ。そんなにもらってない。平均年収はあてにならないんじゃないか?」
なぜなら、『一般的に当たり前とされている常識』を疑うことができる貴重な存在ですから。
こんにちは、カズです。
30代で1,500万円ほどを資産運用。
22歳から投資を始めており順調に資産が増えています。
さて、いきなり結論ですが、あなたの予想通りでして自分と比較するのに「平均年収」を見るのは統計学的に間違いです。
この記事では「平均年収」というテーマから『日常生活にも使える言葉に騙されない情報強者になるための方法』をお伝えします。
本記事の内容
- 平均年収はおかしい!あてにならない理由
1-1. 平均値
1-2. 中央値 - 【国税庁調べ】平成30年の平均年収と中央値
2-1. 平成30年の年代別平均年収
2-2. 平成30年の年収の中央値 - ベストセラーから教わった言葉に惑わされない方法
3-1. 50人に1人無料のサービスはお得か?
3-2. 物事の本質を見抜く力をつけよう
3分で読めます。
平均年収はおかしい!あてにならない理由
自分の年収との比較は『平均値』ではなく『中央値』で確認すべき。
「なんだよ、それくらい知ってるよ」という方はこのあとの内容読まなくて大丈夫です。
『中央値?ナニソレ美味しいの?』って人は読まなきゃ人生騙されます。
内容を解説します。
平均値
平均値
データ(数字)を足し合わせてデータの個数で割った値。
つまり、『数字の真ん中』。
以下の3人の平均年収を考えてみます。
- ①Aさん:年収100万円
- ②Bさん:年収300万円
- ③Cさん:年収2,000万円
この場合の平均値の計算方法は以下のとおり。
- (年収100万円 + 年収300万円 + 年収2,000万円) ÷ 3人 = 800万
このように3人の年収を足して、人数で割ると計算できます。
平均年収は800万円です。
中央値
中央値
データを小さい(または大きい)順に並べ、真ん中にくる値。
つまり、『データの真ん中』。
以下の3人の年収の中央値を考えてみます。
- ①Aさん:年収100万円
- ②Bさん:年収300万円
- ③Cさん:年収2,000万円
3人の真ん中のデータが中央値です。
中央値の求め方
番号 | 年収 | 中央値 |
1 | 年収100万円 | |
2 | 年収300万円 | 〇 |
3 | 年収2,000万円 |
つまり年収の中央値は300万円です。
このように平均値と中央値では結果が異なります。
現在のような格差社会における統計は「平均値」ではなく「中央値」の分析が重要です。
ある統計の入門書では以下のような例え話があります。
レストランで9人の客が食事をしていると、たまたま、世界一のお金持ちが友人と2人で入ってきた。レストランの客の平均資産額は『平均的な』お客の資産額といえるだろうか?
引用:東洋経済オンライン
【国税庁調べ】平成30年の平均年収と中央値
以下は国税庁発表の「平成30年分民間給料実態統計調査」による年代別の平均年収です。
平成30年の年代別平均年収
平成30年の年代別平均年収
年齢 | 平均年収 男女計 |
平均年収 男性 |
平均年収 女性 |
全体平均 | 441万円 | 545万円 | 293万円 |
20〜24歳 | 267万円 | 284万円 | 249万円 |
25〜29歳 | 370万円 | 404万円 | 326万円 |
30〜34歳 | 410万円 | 470万円 | 315万円 |
35〜39歳 | 448万円 | 528万円 | 314万円 |
40〜44歳 | 476万円 | 581万円 | 319万円 |
45〜49歳 | 502万円 | 635万円 | 313万円 |
50〜54歳 | 529万円 | 682万円 | 322万円 |
55〜59歳 | 520万円 | 686万円 | 298万円 |
60〜64歳 | 416万円 | 537万円 | 242万円 |
全体平均では平均年収441万円、男性が545万円、女性が293万円になっています。
でもこれは「平均給与」です。
このように落ち込む必要はありません。
見るべきは「中央値」です。
平成30年の年収の中央値
おなじ「平成30年分民間給料実態統計調査」に基づく給与の分布図はlivedoorニュースによると以下のようになっています。
中央値で確認すると一番多い層は『300万円以上400万円未満』です。
さらに分析するとこうなります。
- 年収300万円以下は全体の37%
- 年収400万円以下は全体の54%
- 年収500万円以下は全体の69%
どうですか?
だいぶ印象変わりましたよね。
これが『平均年収があてにならない理由』です。
ベストセラーから教わった言葉に惑わされない方法
さきほどのように「平均年収」という言葉に踊らされると真実とは異なる結果が見えてしまいます。
そうやってあなたは日常生活でも言葉に騙されます。
ではどのように騙されるのか?
それを累計164万部を突破し、今なお売れ続けるベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を引用して解説します。
50人に1人無料のサービスはお得か?
次のキャンペーンを広告を見て、どう感じますか?
キャンペーンの感想
- タダになるなんてすごい!
- 50人にひとりだったら当たる確率低いなぁ
- 私は運強い方だから当たる自信がある
このように感想は人それぞれだと思います。
あるいはこう思うかもしれません。
でも、このように思った人はすでに「無料」という言葉の罠にハマっています。
このキャンペーン広告の真実はこうです。
キャンペーンの真実
- 50人にひとり無料
- 100人だとふたり無料
- 当たる確率は100分の2
- 全体の割引率はたったの2%
『2%割引』キャンペーンするのでお店来てください。
これがキャンペーン広告の真実です。
だいぶ印象変わりましたよね。
上記広告はとあるファッション店のキャンペーンですが服屋の割引だったら「1割引~3割引」とか普通にありますよね。
その10分の1の割引率って、ぶっちゃけショボすぎです。
広告主は天才だなって思いますけど笑
- 50人に1人無料にします
- 全体で2%割引します
上記はほとんどおなじことを言っています。
気づけるかどうかはあなた次第です。
これが『言葉の罠』というやつです。
物事の本質を見抜く力をつけよう
今は情報社会です。
ネットで調べればありとあらゆる情報を手に入れることができます。
言いかえれば、あなたを惑わす言葉にもたくさん出会ってしまうということです。
なので情報を自分の中で一度整理して考えて「物事の本質がなにか?」を見極める力を身につけていく必要があります。
そのためには日々のできごとに「これってどうゆうことだろう?」と疑問にもつことが大事です。
いま「言葉に騙される情報弱者」にならないよう勉強中です。
みなさんも一緒に成長していけたらサイコーですね^^
というわけで、今回は以上です。